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令和のFF6.5こと「FANTASIAN」感想

Apple Arcadeで配信中の「FANTASIAN」をクリアしました。(プレイ時間約50時間)

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随所にちりばめられる坂口FF構文、昔懐かしいけど新しい雰囲気、心揺さぶられる植松ミュージック。刺さる人にはぶっ刺さるゲームです。

サブスク限定でしか出ないのはもったいないけど、コンシューマーやsteamで出すよりは安定するだろうし、アップルにもお金もらっているだろうし、作りたいものを作れてそれを遊べるのは遊び手側としても幸せなこと。

なにより月600円(初月無料)で遊べるとかコスパよすぎる。

ストーリーは王道のファンタジー&SF、ボーイミーツガールの冒険と昔ながらのお話だけどそれがいい。最近のどこかでグロい要素を入れてくるようなこともないので話としては気持ちがいい。

 

キャラもしっかり立っている。

主人公のレオアは記憶喪失から始まり、キーナと出会い思い出し、たくさんの仲間とつながっていく。キャラのイラストだけ見るとニーアに出てきそうだけど、中身は全然違いました。

今作の主人公は個性が強すぎもせず、無個性でもない。FF9のジタンのような雰囲気ではあるけど、プレイヤーが感情移入しやすい共に冒険しているように感じられる。この辺は坂口氏の力なんだろうな、と。

イマドキのRPGはシネマティックというか、主人公視点で話を進めるというより、映画を見るような観客として話を進めるRPGが目立っているように感じます。(最近のテイルズも観客として話を見ているようになってしまうので、いまいちはまり切れない)。

 

以下仲間

キーナ → 最初に出会うヒロイン。白魔導士。エアリス的なポジション。

シャルル → 二人目のヒロイン。黒魔導士。たぶんキーナより人気ある。

チクッタ → ロボ。相方のハクッタとの掛け合いがおもしろい。ケットシーポジ。

ジニクル → 船長。挑発&防御が強すぎる。パラディン

エズ → 子ども&器用枠。バッファー。

バウリカ → ヒゲ好き。頼れるお姉さんポジ。

タン → いつの間にか巻き込まれてた系。空気の読めるイヌネコ好き。

 

声優は使ってないので物足りなさを感じるところもあるけど、それはそれでいいなと思う。

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グラフィック

フィールドはジオラマで作られているらしい。作りこみがほんと頭おかしい。

ジオラマフィールドにエフェクトを入れてCGとも違う懐かしい雰囲気。まるでおもちゃの中に飛び込んでいるような。

なによりやばいのは街やトイボックスと呼ばれる主人公父のアジト。落ちている書類にもなんか書き込まれているらしい。やばい。

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イベントで時折入るサウンドノベルパートも美しいイラストにノベルが流れ、物語に入り込んでいける。人によっては手抜きとかゼノギアス2枚目と言われるところかもしれないけど、下手に人形劇をやられるよりよっぽど話に入り込める。

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シャルルは最初に登場したときからどんどん魅力が増していった

 

BGM

植松サウンド好きにはたまらない。重厚かつ重すぎない。サントラほしい

 

戦闘システム

FF10のようなターン性+エイミング。

雑魚ではごっそり敵をなぎ倒せるのがきもちがいい。

ボス戦はほどよい手ごたえで秀逸のレベルデザイン

前半部分はチュートリアルで宝石も適当で壊滅しても立て直せる程度の難易度だったけど、後半はしっかり耐性とスキルボードを準備し、ある程度の攻略を見つけないと厳しい難易度。

攻略のヒントはちりばめられているので、それを見つけハマったときは気持ちがいい。ごり押しもできるけど、後半になるとレベルが上がりづらくなっていくので力でねじ伏せるのは厳しい。この辺は人によって評価が分かれるところだけど、個人的にはこれくらいの難易度でよかったと思う。

 

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基本の戦法は

レオア → 五月雨もしくはスラッシュ&エズのバウンティ。危なくなったら防御。

キーア・チクッタ → ヒーラー。バリアでデバフ防げるだけで手数稼げるのもつよい。キーアが防御使えるのも地味につよい。

ジニクル → 挑発&防御の安定戦法。チャージためて倍返し。

シャルル → 純アタッカー。チャージしてひっこめてデバフ入れて隙を見てドカン。

バウリカ → アローレインでバリア割係。呪いのデバフが地味に強い。

エズ → クイックオールでひたすら手数を増やす。行動回数は正義。

タン → 瞬間火力は強いけど、自傷攻撃だからHP盛らないと使いづらい。

 

シナリオの適正レベルに惑わされて50の後回しにしてたけど、入ったら45のクエが解放されて上位の魔法が解禁になるの後回しにしたせいでいろいろ苦労したところある。

仲間を全員集めなくても最後までいけるらしいけど、結構な難易度になりそう。突破できないところあるんじゃないのかなぁ。

ラスボスのあとのラストイベントバトルは「そうそう、こういうのがいいの。わかってる」という感じ。

 

悪いところ

操作性は難ありかな、と。PS4のコントローラーも使えるので、あるならそれを使ったほうがやりやすいです。クリック移動もなれたら楽なのかもだけど、個人的には苦手。

ちなみにPS4のコントローラーを使うと、ボタンも〇△□×になるのは感動した。

あとは先に書いた難易度の問題。賛否分かれるけど、クリアしたときの達成感はよい。

iPhoneiPadだとどうしてもいきなりアプリが落ちるときあるので、ボス戦とかそのあとで落ちると気持ち折れそうになる。

 

 

総じてみるとほんといいゲームだった。やってよかったなと思わせるゲームだったので、坂口さん、植松さん、その他大勢のスタッフに感謝をしたい。ありがとう。

 

レオアに向いている重力場はどちらに傾くのだろう。後日談はそれぞれ想像の中でというのもよい。

 

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